『マツコの知らない世界』オリーブオイルテイスター長友姫世さん。オリーブオイルテイスターとは？

10/21放送『マツコの知らない世界』のＣＭで、オリーブオイル200種類のテロップに衝撃を受けて気になってしまった筆者です。



”あぶら女子”こと、イタリア政府公認オリーブオイルテイスターの長友姫世さんが、植物油について紹介する今回。

長友姫世さんとは、何者なのでしょう？
”オリーブオイルテイスター”とは、どういう資格？

調べてみました。

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イタリア政府公認のオリーブオイルテイスター長友 姫世(ながとも ひめよ)さん。



公式サイトのプロフィールです。

企業の広報、広告代理店での雑誌編集者を経て、TBSラジオや各FM局のラジオDJ、フリーアナウンサーとして活躍後イタリアへ留学、法律に定められたオリーブオイルテイスターの資格を取得し、イタリア政府登録のオフィシャルオリーブオイルテイスターとなる。
テイスターとしてオイル鑑定のほか、各地でオリーブオイルや食に関するセミナー・講演・執筆活動を行なう。

イタリアやアメリカの国際オリーブオイルコンテストにてアジア唯一の審査員も務める。
また、レストランや企業へのコンサルタント、様々な食のイベントもプロデュース。
毎年イタリア４０ヵ所以上の生産者や関係機関をまわり、各州立大学やテイスター機関での共同研究・農業研修など、オリーブ栽培とオリーブオイルの研究を続け、正しい知識の普及とともに、イタリアと日本をつなぐべく活動している。
他に、単一品種オリーブオイル機構オリーブオイルマスター、スローフード協会MOF オリーブオイル認定を取得。

公式サイトより引用

いきなりオリーブオイルテイスターになられたわけではなく、
マスコミ関係からスタートして、DJやフリーアナウンサーも経験されていたのですね。

そもそも長友さんの『オリーブオイルテイスター』とはどのような資格なのでしょう？
調べてみました。


オリーブオイルテイスターとは、オリーブオイルの品質鑑定士のことだそうです。

オリーブオイルの味や香りは、品種・産地・収穫時期・作柄によって違うため、人間の舌で鑑定しないと、品質が定められません。

複数のバージンオリーブオイルをテイスティングして、オイルのグレード分けと、ブレンドの配合を決められる資格になります。

国際資格は、取得が難しい上、取得後も年３回の能力確認試験に合格し続けなければなりません。

テイスティング方法は以下になります。

まずテイスティンググラスに10～20ccほどのオリーブオイルを注ぎ、フタをします。
28℃ほどまで温め、香りがほどよくたってきたところでフタをとり、香りをかぎます。

次に3～5ccほどを口内に含み、ワインのテイスティング同様に、飲み込まず舌全体に広げて味わい、舌をまるめ中央にオリーブオイルを集め、舌先を前歯にあてながら、空気を２、３回吸い込みオリーブオイルに空気をよく混ぜ合わせ、空気と混ざった香りを鼻に抜き、香りと口の中に広がる味覚を確認します。
辛味は喉で感じることが多いため、その後、飲み込む場合もあります。


一度にテイスティングできるのは、４～５個が限界です。
１個のテイスティングが終わるたび、水で口をすすいだり、りんごのスライスを噛んで吐き出し、口の感覚をもどして次のテイスティングを行います。
専用のテイスティンググラスは、色に惑わされないように必ずブルーかブラウンに着色されています。
オリーブオイルの場合、色は風味の判断基準にならないからです。

引用元：BOSCOオリーブオイル

いくら身体にいい植物性油とはいえ、油を何杯もテイスティングするとは、辛い仕事ですね。

オリーブオイルが食生活に欠かせないイタリアでは、それほどオリーブオイルに対してシビアなのですね。

長友姫世さんは「あぶら女子」なんて名乗りながら、大変な努力と覚悟でオリーブオイルと向き合われているのが分かりました。


一方、日本で取得できる一般財団法人 日本能力開発推進協会（ＪＡＤＰ）のオリーブオイルテイスター資格は、
オリーブの木の生体や、等級、作り方、品種や産地、歴史などを学び、
3600円＋JADP指定オイル購入料金で、在宅受験できるようです。

身体を張った厳しい国際資格を知ってしまうと、少し心許ないですね。

ですが、国際資格に比べたら、はるかに気安く勉強できるので、オリーブオイルについて、まだまだ認識が浅い日本で、オリーブオイルを普及させる門戸として、ちょうどいい印象をうけました。


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